今までゲーム感想は2人ずつだったのに、今回は1人ずつになっていますが、全員分この文量が書けるとは思えません…。
とりあえず、九郎さん感想です。
ネタばれです。
九郎さん
会って早々に、いきなり朔に怒るし、「女子供」扱いするしと、第一印象はあまりよろしくないこのお方。
ところが、望美が懸命に稽古しているのをそわそわと見ていたり、成果を見せれば己の非を潔く認めたり、第二印象での上昇具合が凄まじいのもこのお方。
兄上と先生のことになると盲目な純粋さ、対望美だと5歳差を感じさせない喧嘩ップルぶり、言葉選びを誤ったときの動揺の仕方、どれも九郎さんの魅力ですよね。
とはいえ、思い返すと、本当に何かと失敬なことを言ってますよね…。
九郎さんルートはぶつかりながら仲良くなっていくルートなので、度々望美と意見が食い違います。
その中で、三草山で拾った敦盛さんについて、「この人ひとり助けたって、戦には影響ないでしょう」と言ったときの、返しが刺さりました。
助けるわけにはいかない理由が、あまりに正論だったもので、私が望美だったら敦盛さんを諦めたのではないかと正直思います…。
主人公の望美が、それでも助けたい、と主張できる性格の子で、良かった…。
歴代主人公は、それぞれ個性がありますが、その中でも特に「彼女がここの神子で良かった!」と思ったのが、九郎さんルートでした。
個人的に、敦盛さんルートで気に入っている場面がありまして。
本格的な平家との戦の前に悩む敦盛さんに対し、そんな状態では連れていけないと言う九郎さん。
言葉通りに受け取れば「足手まといだ」としか聞こえないのですが、望美が「九郎さんの言う通りですよ。無理はしないでください」と言うと、「お前の言葉で言うとそうなるのか…」。
言い回しがきつくなりがちな九郎さんの言葉を、さらっと望美が通訳しているのが萌えます。(別の選択肢もありましたが…)
ところで、平家物語の「弓流し」は、義経が、弱い弓を敵に拾われ、名に傷が付くのを避ける為、危険を冒して落とした弓を回収するエピソードで、現代人的感覚だと、正直「微妙」なのではないでしょうか。私は微妙だと思いました。
これが、ゲーム中で素晴らしい使われ方をしている!!
その① 直前に、ヒノエくん達には、弓が苦手だとあっさり明かしている。
→ただプライドが高い等ではなく、敵に知られては不利に働く情報と判断している。また、弱みを明かせる程に、仲間を信頼している。
その② 直後に、大勢の敵を突破する為に名乗りを上げることで、大多数を畏縮させる。
→名前に助けられる実例を示している。
こんなにかっこいいエピソードに化けるとは…流石遙か。
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