今年は私にしては結構ハイペースで観劇をしているのですが、レポが貯まる一方で…。
書きかけの下書きを、そのまま出します。すみません…。
え~、私はカタカナ語が苦手でして、正直、最後まで顔と名前が一致しませんでした…orz
まず、配られたパンフの中で、「パックル」という種族の兄弟の話らしい、と把握すると同時に、長男がおらずに次男から八男までであることに、不穏なものを感じ取ります。
「幸せ」という言葉もないほど、当たり前のように平和で、皆が心優しく親切な世界「アガルタ」が舞台。
轟音と共に「上の世界」から蛙の王様、ヒメ、家来が落ちてきたところから、話が始まります。
元の世界に帰れず、空腹に苦しむ彼らと出会った兄弟は、仲良くなりたいと、共にご飯を食べようとします。
しかし、アガルタの食べ物は王様の口には合わず、子を宿したヒメには足りず…。
王様が暴れまわり、ヒメが畑を食い散らかすという事態に至り、パックル達は困りました。
それでも何度も歩み寄ろうとし、その度にぶつかる中、ヒメが出産の為に命を落とします。
王様は、パックルのせいだと思い込み、ついにパックルの双子の姉妹のうち一人ダシャを殺してしまいます。
パックルの中に初めて「悲しみ」「怒り」「憎しみ」が生まれ、三男トゥリーニは仕返しをしようと言い出します。
それでも、彼らはそうしませんでした。死の間際にダシャが差し出した自らの羽を用い、王様を元の世界へ返してあげよう、と。
温厚で心優しいパックル達が、憎しみを知り、その上で、やはり相手を助ける。
彼らが、憎しみに染まることがなくて良かったと思う一方で、やるせないです…。
そして、パックルと同居しているシカイノシシのバビー。
パックル達は、家族として扱っていますが、気持ち悪いことこの上ない存在です。
基本的にはフードを目深く被り、顔が見えないのですが、要所要所、特に不気味さを出す場面ではフードを外し、顔を見せます。
昔話として、兄弟の長男の話をするのですが、その中で、両親と長男は、バビーに食われたんだと、観客には分かります。しかし、パックル達には分からず…。
ラストでも、当然のように兄弟に交じって生活を続けるバビー。あまりにも不穏です。
内容とノリにギャップがあり、どういう気持ちで見ればいいのかちょっと戸惑った作品でした。
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